お邪魔しますの精神で(by代表)

2021/04/17
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 名古屋の病院で働いていたころの話。消化器病棟に勤務していた20代の看護師の私。

 

Aさんは九州出身の方だった。入院してくるときはお酒を飲みすぎてやってくる。

 

繰り返しの入院で、お酒が原因だったが、礼儀正しく几帳面でいつも身ぎれいにされていて、穏やかで優しい方だった。

ある時休みの日に、主治医と一緒に患者さんのお宅を訪問することになり、近くだからAさんちにも寄ってみようかということになった。

今思えば何と失礼なと思うのだが、その当時は、休みの日に主治医と気に入られている看護師がうかがうのだからきっと大歓迎だろうなんて、思っていた。

 

 

  今でもその光景は忘れられないが、ああここだと主治医。

 

 見上げると想像していたAさんの自宅とは全く違うたたずまいだった。

 車からおりもせずその場を去った。なぜそうしたのか?Aさんが私たちに見せてくれている一面に許可なく入ってはいけないと思った。

 

 時々、訪問看護に来てほしいが家に入られるのはとお聞きする。利用者さんにとって

自宅は城であり自分を形作る場所でもある。あなたらしくをモットーに看護・介護を行っているが、お邪魔させていただいているという気持ちを大事にしたい。

                           代表 加藤裕子